最近、会員様や色々な方からの質問が多いランキング1位は・・・
「今、売り時?買い時?」
「いつ買えばいい?いつ頃売ればいい?」
です!
結論から言いますと、
「基本、いつだって売り時、買い時は今!」という答えになります。
「不動産屋はいつも、『今が買い時っ!』って言うよね」
という意見もありますが、あながち嘘ではないのです。
今回の新型コロナにおける不動産事情はといいますと、事業用の物件以外はほとんど影響を感じていないのです。
そして約12年前におきた“悪夢のリーマンショック”と、今回とは明らかに違います。
(あえて悪夢と書くところはお察し下さい・・・。)
リーマンショックは金融システム破綻で、株価も下落、融資締め付けからの倒産件数増加の負のスパイラルに突入しました。
不動産会社は、基本、銀行融資がないと成り立たないビジネスモデルなので、融資がストップし、販売する物件も売れなくなった時点でお手上げ状態になります。
今回のコロナショックに関しては、金融システムも破綻することなく、政府がリーマンショックの経験から融資を積極的に支援している状況です。
当然、我々不動産会社にもです。
そうなると、リーマンショックの時のような、“投げ売り”するようなことは、基本的に少ないと思います。
(弊社も投げ売りはしません。)
また、株価も日銀が買い支えをしているとは言え、かなり回復しました。
そこでこのような資料があります。
都心3区においては、成約単価と日経平均株価が連動することが過去の歴史において分かっています。(図表1参照)
日経平均が回復した現在は、まずは都心3区に限っては値段は落ちにくいと考えた方が理屈上正しい気がします。
なぜ、株価と都心マンションは連動するのか・・・?
これはあくまでも推測になりますが、
①株高で景気の見通しがいいと判断して購買意欲が増す。
②株の売却により頭金ができる。
③保有している株に利益が出ていて金融機関と交渉しやすい。
などなど、色々考えられます。
新型コロナでの自粛期間中は、不動産サイトからのいわゆる“買い反響”がかなりあったようです。
(実際、弊社販売物件にも多くのお客様が来場されました。)
仲介業者さんからのヒアリングによると、お客様の内容は
「自粛期間中、暇だから家でも探してみる」
との回答が多かったそうで、そのまま成約に至るケースは少なかったものの、購入予備軍として考えると、先行きは明るいですね。
弊社のような不動産デベロッパーは、基本大手仲介業者様からの紹介で不動産を購入するケースがほとんどです。
その大手仲介業者様が、コロナでの自粛期間が約2カ月だったため、ほとんどのデベロッパーが不動産を買うことができず数字を作るのに苦労しているようです。
そうなると、自粛明けの6月からの情報に、業者が群がり不動産の値段が吊り上がる可能性は大いにあると予想されます。
そしてその後、市場に出てくる年末あたりには、今販売されている物件よりも高い可能性があります。(仕入れが高いため)
結果、売ることを考えている方がいれば、「売ったほうがいい」とアドバイスしますし、買いたい方がいれば、「買いですよ」とアドバイスせざるを得ないのが結論です。
また、かなり長い目で見れば、今後の少子高齢化により新築需要が少なると考えられるので、将来にわたりゆるやかに相場は下がっていくとするのであれば、「売り時」に関しては、『常に今!』という考えもありですね。
今回はあくまでも“実需”に関してです。事業用に関しては、また書きたいと思います。
いずれにしても、今後の日経平均株価の動きには注目する必要があります。